『機動戦士ガンダムSEED』(きどうせんしガンダムシード、MOBILE SUIT GUNDAM SEED)は日本のアニメ。「ガンダムシリーズ」の一つ。
MBS製作により、TBS系列で2002年10月5日から2003年9月27日まで全50話が放送された。
本作は『無限のリヴァイアス』『スクライド』を手がけたサンライズ第9スタジオが制作した。監督は福田己津央。「新しい世代に向けた、新たなスタンダードとなりうるガンダム」「新世紀(21世紀)のファーストガンダム」を目指して制作された。
前作『∀ガンダム』ではガンダムと名のつく機体は一体であったのとは対照的に、本作はプラモデルなどの玩具を意識してか、ガンダムと名のつく機体が多く登場し、また女性ファンを狙ってか美少年キャラクターによるメロドラマ的なテイスト等もふんだんに取り入れ制作された。それゆえ多くのファンを取り込んだ一方で、前作以前のファンから叩かれることも多かった作品であり、レビューサイトなどでも賛否両論がある。
「SEED」とは一部の登場人物が持つ特殊な能力を示したもので、現在まで製作されているガンダムシリーズのTVシリーズ作品としては、唯一主役機体名にタイトルが反映されていない。
ガンダムシリーズでは初めてセル画ではなく、デジタル製作のTVシリーズである。
なお、ファンの間では、SEED の日本語訳が種であることから「種(たね)」「種ガン(たねガン)」などという俗称で呼ばれている。
福田監督が公式HPのインタビューにおいて2004年9月25日付で語るところによれば、『ガンダムSEED』シリーズ第1作は、「キラとアスランを主人公に据えて『非戦』というテーマを描いた」とのことである。
また同年12月10日、同インタビューで、2作目『ガンダムSEED DESTINY』についてエグゼクティブプロデューサー 竹田菁滋もまたやはり「前作から引き続き非戦ということを訴え続けるつもりである」と述べている。加えて竹田プロデューサーは、「再選を果たしたアメリカ ブッシュ大統領がファルージャでの掃討作戦を展開し、ますます混迷を深めるイラク情勢」についても述べ、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』を観ることで「視聴者が世界情勢を少しでも自分の身にひきつけて考えてもらえるようになれば」とも語っていたが、その後のインタビューで「戦争はファッションにすぎない」と語っていたとネット上で言われていた(「戦争は」の部分は現実の戦争でなくアニメで表現される戦争の事を指してるとも言われる)。