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天空の城ラピュタ

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製作年: 1986年
製作国: 日本
収録時間: 124分
出演者: 常田富士男 田中真弓 初井言榮 よこざわけい子
監督: 宮崎駿
製作: ----
脚本: ----
詳細: ----
字幕: 英語字幕/字幕入り
音声: 英/日/ドルビーデジタル/ステレオ/モノラル
シリーズ: 宮崎駿シリーズ
ジャンル: スタジオジブリ  感動  ファンタジー  
「ガリバー旅行記」で伝えられた空中の浮島ラピュタ帝国。
そこに秘められた謎の飛行石をめぐって繰り広げられる波乱万丈の冒険活劇!
天空の城ラピュタ
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天空の城ラピュタ

天空の城ラピュタ』(てんくうのしろラピュタ、英語表記:LAPUTA: Castle in the Sky)は、1986年8月2日公開の劇場用アニメ作品。
カラー作品。上映時間は124分。

題材をスウィフトの『ガリヴァー旅行記』に出てくるエピソードからとっているが、自由な脚色と創作によって全く独自な物語となっている。

19世紀後半、産業革命期のヨーロッパを元にした架空世界における戦争と平和、科学と自然という対立する要素を背景として、少年と少女の友情・冒険を描いたテンポの速い活劇である。興行的には振るわなかったものの、物語は幅広い年齢層に支持され、ビデオ販売は好調であった。その人気は、公開から20年を経た現在でも衰えておらず、「金曜ロードショー(日本テレビ系)」でも度々放送され、むしろ時が経つにつれて人気が上がっている。老若男女を問わず好まれる事から、本作を宮崎駿作品の最高傑作として挙げる人は少なくない。

   あらすじ

時は19世紀末のヨーロッパ、ただし飛行機械の発達がわれわれの歴史よりもすすんだ世界。

鉱山町で働く少年パズーは、飛行石の力で空からゆっくりと落ちてくる少女シータを助け、自宅にかくまう。一夜明けパズーは、シータの行方を追う空賊や政府からシータを守り逃走を図るうちに、シータが、かつて冒険家の父親が見た空中に浮かぶ城「ラピュタ」に住むというラピュタ人の子孫であると知り、ラピュタの存在を確信する。しかしその直後、二人は政府に捕らわれてしまい、ティディス要塞に監禁されてしまう。

シータを捕らえた政府側の張本人・ムスカ特務大佐はティディス要塞にて、シータに空から落ちてきた壊れたロボットを見せ、さらにシータがラピュタ王家の末裔である事を伝え、パズーの命と引き換えに協力を迫る。解放されたパズーは自宅で待ち受けていた空賊ドーラ一家と共に、飛行機械・フラップターでシータ奪還に向かう。

スタッフ

  • 原作・脚本・監督:宮崎駿
  • プロデューサー:高畑勲
  • 作画監督:丹内司
  • 原画頭:金田伊功
  • 美術監督:野崎俊郎、山本二三
  • 音楽:久石譲
  • 主題歌:『君をのせて』(作詞:宮崎駿 作曲:久石譲 歌:井上あずみ)この主題歌は、現在では合唱曲としても有名である。卒業式の定番曲の一つとして知られる。
  • イメージソング:『もしも空を飛べたら』作詞:松本隆 作曲:筒美京平 歌:小幡洋子
  • 配給:東映

登場人物

   主要な登場人物

パズー:田中真弓※英語版:ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク
スラッグ渓谷の銀坑で働く少年。両親とは死別している。嘘つきの汚名を着たまま死んだ父のためにも、父が生前目撃したラピュタを探すことを夢見ている。シータと出会ったことで、ラピュタを巡る冒険の旅へと出かけることになる。正義感と行動力あふれる熱血少年。自分のために海賊になってしまうのではないかと心配したシータに「僕は海賊にはならない」とはっきりと答えている。石頭で視力が非常に良い。
シータ:横沢啓子※英語版:アンナ・パキン
ゴンドアの谷に住む少女。ヤクを飼って生活していた。両親と祖母は既におらず、一人で暮らしていた模様。家の暖炉に隠されていた飛行石のペンダントを首から下げている。軍隊に拉致され、飛行船から転落したところをパズーに助けられる。実はラピュタ王家の末裔であり、本名は「リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ」。世に言うお姫様ではなく、ドーラに飛行石の指し示した位置を理路整然と説明する聡明さや、ムスカやその部下に体当たりする活発な行動力、ムスカに堂々と啖呵を切る度胸などを併せ持っており、宮崎駿の初期の作品に見られる典型的なヒロイン像となっている。
ムスカ大佐:寺田農※英語版:マーク・ハミル
政府から派遣された特務機関の指揮官。階級は大佐。彼もまたラピュタ王家の末裔であり、本名は「ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ」。シータの本名には存在するラピュタ語で「真」を意味する「トエル」という言葉が彼の本名には組み込まれていないことから、彼の先祖はラピュタ王族でありながら分家的な位置付けであったとも思われる。強欲かつ冷酷で、偏執的な上昇志向を胸の内に秘めている。
ドーラ:初井言榮※英語版:クロリス・リーチマン
ラピュタを狙う空賊(航空海賊)で、タイガーモス号の女船長。三人の息子がいる。頭脳明晰で決断力に富み、運動能力も息子たちを追い抜くほどの健脚を見せる。軍に先んじてラピュタの財宝を手に入れることを目論み、その鍵となる飛行石を所持するシータと彼女を助けるパズーを追い回すが、後に2人をタイガーモス号に迎え入れ、よき理解者となる。老婆と言っていい風貌だが、若い頃は絶世の美女だったらしく寝室に自らの肖像画が飾ってある。その肖像を見る限りはシータ似の美人であったことがわかる。亡き夫は天才的な発明家だったらしく、現在空賊内で使われている道具の殆どはドーラの亡き夫の遺品である。
モウロ将軍:永井一郎※英語版:ジム・カミングス
ラピュタ探索の指揮官。「閣下」と呼ばれている。諜報機関に属するムスカを「特務の青二才」と呼び、快く思っていなかった。
シータを拷問にかけてラピュタの秘密を吐かせた後、用済みになったシータを殺害してしまおうと考えていたが、ムスカに阻止される。 ラピュタ発見後は島にある財宝の山に目が眩んでしまい、ムスカの独走を許す。ラピュタの制御に成功したムスカによって、逃げようとした多くの部下達と共にラピュタから海面へ落とされ死亡する。その後空中戦艦ゴリアテで逃げようとした上官無き兵士達は一矢報いようとするが、ムスカが繰り出したロボット兵の力は圧倒的に強力であり、ゴリアテとともに皆「ゴミのように」散っていった。 不用意に暗号電文を打つなど軍人としての能力には疑問符が付くが、作戦行動時は自ら先頭に立って突き進み、部下からの信頼は厚い。
ポムじいさん:常田富士男※英語版:リチャード・ダイサート
ドーラ一家と軍から逃れるため、廃坑内を歩いていたパズーとシータのもとに現れた老人。パズーとは面識があり慕われている。「石たちの声」を聴くことができ、廃坑の中をさまよい歩くことを楽しんでいる。飛行石についての情報をシータらに提供し、以後の道先案内的な役を務める。
宮崎監督の発言によると、キャラクターのモデルは森康二と近藤喜文である(『THE ART OF LAPUTA』より)。

     その他の登場人物

  • シャルル(ドーラの長男):神山卓三 - モジャモジャ髭でダッフィと力比べを繰広げた。かなりのマッチョ。
  • ルイ(ドーラの次男):安原義人 - ちょび髭でシータに惚れている。
  • アンリ(ドーラの三男):亀山助清 - タイガーモス号のメインパイロット。帽子を被ってると目が隠れる。好きな食べ物は特に無し。(何でも食べるらしい。)
  • じっちゃん(本名ハラ・モトロ):槐柳二 - 飛行船の老技師。
  • 親方(ダッフィ):糸博 - シータたちを守るために奮闘した。かなりのマッチョ。
  • おかみさん:鷲尾真知子 - 機転を利かせてシータたちを逃がした。亭主の破ったシャツをいつも繕っているらしい。
  • マッジ:TARAKO - 親方の家の幼い娘。
  • シータの祖母:鈴木れい子 - 幼いシータにラピュタを覚醒させる呪文、滅びの呪文を教えた人物。
  • 軽便鉄道の機関士:西村知道
  • 黒眼鏡(ムスカの部下):大塚芳忠、菅原正志
  • 子分カ(ドーラの子分、ポルトガル人):?
  • 子分キ(ドーラの子分、エジプト人):大滝進矢
  • 子分ク(ドーラの子分、中国人):平井隆博
  • 子分ケ(ドーラの子分、日本人):峰恵研
  • 子分コ(ドーラの子分、セネガル人):菅原正志
  • 青い服の婦人(役名表記なし、夜食を買いに来たパズーに「まだ仕事?」と尋ねた):林原めぐみ
  • 役名表記なし:福士秀樹、古田信幸、田中和実、関俊彦
       
タイガーモス号
ドーラ一家が根城にしている空中母船。
フラップター
ドーラ一家が使う空中移動機械。
ロボット兵
ラピュタ王国が使う自律稼動式ロボット兵器。その形態の不気味さから、なんとなく恐怖を感じさせ、かつそれに普通に接するムスカのマッドサイエンティストぶりを強調する。しかし、内部に搭載された人工知能と思われる思考装置は、命令を受けない限り一つの人格として成り立つものである。頭部に大小2つのビームが搭載されており、また装甲も頑丈で小銃や機関砲は無論、ティディス要塞の大砲(砲撃時には信管を抜いた砲弾を使用)でもへこむだけでびくともせずゴリアテの主砲でやっと破壊できるほど。その材質が金属なのか粘土なのかは、今の人類の科学では分かっていない(映画パンフレットには「形状記憶弾性セラミック製」と記されている)。また体に2つのジェット、両腕には羽もあり飛行も可能。なお、ロボット兵のほかにロボット庭師もいて、ラピュタの庭園でパズーたちを案内したのはロボット庭師である。なお、ロボット庭師は飛行石をもつムスカ大佐が到着してラピュタが目覚める前から動いていたことと、若干体色や性格が異なる、腕の幾多の突起が無いこと、ラピュタ崩壊時にロボット兵は停止したが、ロボット庭師については稼動を続けていたことなどから、独立した動力と制御系統を持っている可能性がある。
『ルパン三世』(TV第2シリーズ)最終回「さらば愛しきルパンよ」に登場したロボット兵器、ラムダとシグマがモデルになっている。
ゴリアテ
軍隊がラピュタ捜索のために使った飛行戦艦。ムスカ大佐、モウロ将軍一行がこれに乗り、飛行石の示す道をたどってラピュタへ向かう。船底に主砲をそなえ舷側に速射砲や対空砲があり強大な火力を誇る。途中、ドーラ一家の母船タイガーモス号と交戦しこれを大破させた。その後ムスカ操るラピュタに挑むも、ロボット兵による反撃により撃沈されてしまう。名前の由来は、旧約聖書に登場するペリシテ人の巨人「ゴリアテ」。
全長312m、全高82m、全幅84m、最高速度98ノット(約181km/h)、巡航速度58ノット(約107km/h)、航続距離16000km(無風巡航時)、乗員数360人。
宮崎駿の描くメカニックデザインの特徴を強く宿した飛行船であり、大量の砲を満載した空中要塞という鮮烈なインパクトを与える兵器である。